貢ぎ物

高校時代のクラスメイトのYちゃんから、卒業後2年ぶりくらいに連絡があった。
クラスメイトはトラブルとかがなく、当時仲良くすごしていた。
だから、卒業後にあった確執については知らないこともたくさんある。

Yちゃんは確執があった友人には連絡できずに私に相談の連絡をよこしてきたのだった。
内容は、彼氏の誕生日プレゼントについて。
メンズの小物ってどこに買いにいけばいいかな?という内容がメールできて、なんだか女子っぽい相談で可愛い!と思った私はウキウキしながらメールを返した。

彼氏がいなくて、そんな悩みを抱えてない自分を頼りにしてくれたのが嬉しかったのだ。
あそこの百貨店にメンズフロアはブランドに関わらず相談乗ってくれるよ!といった内容を返信していた。
しかし、途中で異変に気がついたのは金額を聞いてからだった。

二十歳だった私たち。
せいぜい予算は2万くらいかな〜と思っていたら、「6万円くらいかな!」と返事が返ってきて、顔が青白くなるのを感じた。
それって高すぎじゃない!?と当時の私はとっさに送ったが、それまでメールラリーが続いていたのに、急に返信が途絶えてしまった。

「あぁ、やっぱりそういう答えを返すんだね。」と思ったんだろうきっと。
そのときは、なんとも思わなかったが、共通の友人に軽い気持ちでその話をしたら、「やっぱり不倫続けてるんだ…。」と衝撃の告白。

え!私が相談に乗ったのって、不倫相手へ送るプレゼント!?そんなこと一言も言ってなかったのに〜!と悔しく思った。
どうやらみんなが「不倫なんて最低」という態度なので、誰も連絡を取ってくれないくなったそうだ。
私とYちゃんは親密な関係ではなかったので、まさか不倫のことは知らないだろうと思って頼ってきたらしい。
あれからどうなったのか、不倫の結末を誰も知らない。

突然の電話に驚いた

ある日の夜、子ども達を寝かし付けて、1人でTVを見ていたときに、電話が鳴ったのです。
どうせ、旦那だろうと思いながら電話を取ってみると、相手は警察からだったのです。

私は、何で警察から?と思ったのです。
話しを聞くと、旦那がスナックで居合わせた客と喧嘩になって、店から通報があり、今、警察署にいるから、迎えに来てほしいと言う内容だったのです。

私はその当時、旦那に嫌気がさしていたので「1日留置所に入れておいて下さい」と言ったのですが、先に手を出したのは、相手の方だからということで、それは出来ないと言われたので、仕方なく迎えに行ったのです。

迎えに行くと警察の方が「あんたも大変やね」と言ってくれたので、それなら「1日くらい留置所にいれておけ」と心の中で思ったのですが、笑顔で「そうですね」と言ったのです。

旦那は怪我1つなく、まだ興奮状態でしたが私が「いい加減にして」と言うと「ごめんなさい」と素直に謝ったのだ。